将来の見える業界って、どこだろう? 行きついた先に、この会社があった

一般企業と変わらない待遇で、かつすぐに働けるという魅力
3か月で昇給。半年でまた昇給。教育も続けてくれる
「今、君が何をできるのか」。社長の言葉に支えられている

役職には付けた。でも飲食にも通信にも、先が見えなかった。

僕、大学は中退しちゃってるんですよ。焼肉屋さんでバイトをしていたんですけど、そちらの方が楽しくなっちゃって(笑)。
早く社会人になりたい思いもあったし、店長にもすごく勧められたんで、そこで社員になる道を選んじゃいました。

確かに、バイトには社員と違って、責任というものがあります。でも苦しかったっていうことはないんです。それなりに、やりがいも楽しさもありました。

ところが4、5年勤めたころでしたか。BSE問題があって、牛を扱う焼肉店は、大打撃を受けたんですよ。それまでみたいに、右肩上がりとは行かなくなった。その時に「あ、飲食ってこんなにモロいのか。社会的な影響を受けちゃうのか」と思ったんですよね。マネージャーという立場ではあったんですけど、将来が見えなくなって……。

まだ20代でしたし、「別の業界に行こう」と決意して、思い切って会社を辞めたんです。だけど甘くないですよね。なかなか決まらなくてアルバイトを転々として、のちに人材派遣会社の社員になったんですけど、その時にはもう、20代も後半になっていました。

そこでは、大手の通信キャリア各社に、ショップ店員を派遣する仕事をしていました。ひところは勢いありましたよ。携帯からスマホに変わる時期でしたしね。

でもご承知のように、ここ数年は通信業界も一時のようには勢いがなくて。業績が伸びずに下ばかりが苦しい思いをさせられていた感じです。僕は地方で店長を任せられていたんですけど、理不尽なことも多くて。結局転職を決意してしまうんです。

そうですね。おっしゃる通り、どちらの場合も業界に未来を描けずという感じでした。飲食、通信、よっぽどの大手じゃないと、これからは難しいのかもしれないですね。日本の産業構造自体が、変化しつつあるのかもしれません。

一般企業と変わらない待遇で、かつすぐに働けるという魅力


会社を辞めて、いざ転職となって、はじめは人材派遣の別分野で仕事を受けてみたんですけど、内定とか採用通知が出るまでに、期間が長いでしょう? 生活面での不安がありましたし、30代も後半に入ってきましたからね。「もう一度新しいことをやってみたいな」という思いもあって、風俗の求人も検索してみたんです。

もともと、少し興味はあったんですね。会社のお付き合いで風俗へ行ったりもしていたので、「こういうところの営業や利益は、どういう仕組みになっているんだろう?」って。

『風俗 男性求人』という形で検索して、幾つか見るなかに、ここもあったという感じです。面接を受けたのはここだけ……いや、そう言えば書類もここにしか出さなかったですね。福利厚生や待遇が一般企業と変わらない印象で、そうじゃなければ受けなかったかもしれないです。

はじめから社長が面接してくださって。お話しする中で、身一つですぐに働けるというのがありがたかったです。待たなくて良いわけですから。

もちろん業界は未経験なわけですけど、面接では人としての部分を、すごく見てくれているなと感じました。「ここなら、がんばってみる価値はあるんじゃないか」って、思い切って飛び込んでみたんです。

「やっといて」なし。未経験の自分には、ありがたかった


そうは言っても、身構えちゃう部分はありましたよ。コワいんじゃないかとか、ブラックなんじゃないかとかですね。

実際はそんなことなかったですね。当たり前なんですけど、誰1人不真面目に働いている社員はいないし、本気で仕事をしている。こんなことに驚いていたのを知られたら、みんなに叱られちゃいますね(笑)。

僕にとってありがたかったのは、ぜんぶに誰かが付いていてくれたことなんです。「やっといて」じゃないんですね。基礎の基礎の挨拶やトイレ掃除まで、先輩が1から細かく教えてくれたんです。

その辺て「わかんなかったら聞いて」で済まされること多いじゃないですか。で、できないと「こんなこともわかんないんだ」みたいな顔されて(笑)。そういうの、なかったですね。「右も左もわからないだろう。緊張だってしてるだろう」って、手取り足取り教えて下さいました。僕からしたら、感謝しかなかったですよ。

皆さんの真剣な気持ちがすごく伝わったから、それ以上に応えようって、僕も一生懸命だったと思います。どんな簡単なことでも、教えられたことは「忘れないように」って、ノートに書き留めておきました。空いた時間にそれを見て、1つずつ確認して……。

振り返ると、“教える教えられる”ということがコミュニケーションなんだという思いが、先輩たちにはあった気がします。そうこうしているうちに、すごく職場に馴染めましたから。

3か月で昇給。半年でまた昇給。教育も続けてくれる


仕事を覚えるペースも、いきなり“ぜんぶやれ”っていうことはなかったです。

まず電話応対から教わって、予約の管理。女の子がいっぱいいますから、プロフィールですよね。“覚えなきゃいけないところ”をしっかり覚えて。

次は予約表の見方ですよね。例えばこの時間帯に予約で入っている女の子は、その前の時間帯に、いったい何時まで仕事ができるのか、とかですね。

見て、やりながら覚えていくんですけど、隣にはやっぱり、いつも先輩がフォローでいてくれましたね。ぜんぶ1人でできるようになってはじめて、受付でお客様を接客という流れでした。

ここまでで3か月ぐらい。半年くらいである程度できるようになると、今度は研修という形で、系列のお店にお手伝いに行けます。ステップアップしても教育が途絶えない環境なので、すごく働きやすいです。

お給料ですか?(笑) 正直に言うと僕、入社の時にお金の話はしなかったんですよ。未経験で仕事をさせてもらえるだけでありがたいと思ってましたから。でも、求人広告と実際にいただけた額は同じでしたし、“昇給随時”も本当でした。試用期間が終わった3か月目でまず上げていただけましたし、半年でまた上がりました。

そうですね。「がんばればお給料は上がっていく」というイメージは、しっかり持てました。これもやりがいにつながりますよね。

「今、君が何をできるのか」。社長の言葉に支えられている


ミスですか? イヤ、ありましたよ。一番の失敗は、メルマガの配信ミスですね。

メルマガの配信日を間違ってしまったんですね。結果として、その日に配信されるはずの情報が、ウチの会員様に届かなくて。

メルマガって大切なんですよ。出勤している女性のラインナップとか、キャンペーン中の割引サービスなんかを伝える内容なので、予約やご来店、売り上げに直結するところなんです。

この時はかなり怒られました。やっぱりノートに書いて覚えて、とにかく確認ですよね。怠っちゃダメなんだ、油断するなって。

最初の面接。社長のお話で、とても印象に残っている言葉があって。

「今なんだよ。今、君が何をできるのか、どういう気持ちで働くかなんだ。それが先につながる」

今僕にできることって、こうしてノートに間違いを書くこと、どうして間違ったか書いて、二度と同じミスを繰り返さないことですよね。

それが先につながるし、「確かにつながっているんだ」って、僕は信じながら働けています。「こんなにありがたいことはないな」って、正直に思えるんです。